MOTU M4は、音質とハードウェアには満足しています。ただ、Windowsで使ってきた中で、ドライバ周りには不満が残っています。 今の自分がWindows用に選び直すなら、他社製品も比較します。

2023年頃に購入し、2026年9月現在も使い続けているM4。XLRマイクをつなぐために導入しましたが、今ではWindows全体の音を出す機器としても常用しています。

本記事は、当サイト運営者本人の購入・長期使用談と、メーカーの公開資料をもとに構成しています。購入月は覚えていないため、「約3年」はおおよその期間です。音の感想や不調は手元の環境での経験であり、測定結果や全個体に共通する評価ではありません。

先に本音を書くと、M4を「壊れたから買い替えたい」と思ったことはありません。PC直挿しより音がはっきりしたと感じたし、前面のメーターやノブも使いやすい。今もWindowsの音とXLRマイクをまとめるために毎日使っています。

それでも、Windowsで使う人に手放しで勧めるかと言われると迷います。自分の環境では、認識しなかったり、入出力やサンプリングレートの挙動がおかしくなったりしたことがあったからです。現行ドライバで同じことが起きるか、何が原因だったかまでは分かっていません。音とハードは好き。でも次にWindows用を選ぶなら、最初から他社も並べて調べる。今のところはそういう評価です。

購入した理由

XLRマイクを使いたい。PC直挿しから音質も良くしたい

購入の目的は、XLRマイクへの対応と音質の向上でした。それまでのPC直挿しから、音の入口と出口をまとめて見直したかったのがきっかけです。

当時、比較していたのはYAMAHA AG03MK2とMOTU M4でした。そのうえでM4を選びましたが、両機種を同条件で試聴・測定した比較ではありません。この記事では、購入後にM4を使い続けてどう感じたかを中心に紹介します。

実機の概要と使用条件

項目内容
レビュー対象MOTU M4
機器の種類4入力・4出力のUSBオーディオインターフェース
マイク接続前面のXLR/TRSコンボ入力。48Vファントム電源に対応
購入・使用期間2023年頃に購入、2026年9月現在も使用中
使用環境Windows
現在のマイクAudio-Technica AT2020
以前のマイク構成SHURE SM7dBとTriton Audio FetHeadを使用
普段の再生経路M4 → OPA627AU搭載自作アンプ → BQEYZ Winter2

3年使って残った判断基準

気にするところ3年使った本音次に買う前なら確認すること
PC直挿しより解像感が上がったと感じ、今も音には満足している同音量の測定ではない。自作アンプとイヤホンを含む環境での感想
XLRマイクとPC音声1台にまとめられて、普段使いでは困っていないマイクの給電条件と、必要な入出力の数
操作性メーター、ノブ、端子の位置には不満がない配信・録音で必要なループバックやルーティング
Windows不調を経験したので、安定しているとは言い切れない最新ドライバ、OS、使うアプリ、サンプルレート
長く使えるか手元の1台はハード故障なし個体差、現在の保証、最近のドライバ情報

これは他機種との試験結果ではなく、自分のWindows環境で使い続けた結果です。

入出力とファントム電源、Windowsでの導入方法はMOTU公式のM Series取扱説明書で確認しています。使用条件の欄は、運営者本人の申告です。

MOTU M4 USB-C オーディオ・インターフェース
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実際に使ってみて: 良かった点

PC直挿しより解像感が上がったと感じた

導入してまず感じたのは、PCに直接つないでいたときより、音の解像感が上がったことです。音質には今も十分満足していて、約3年使った現在も、音に不満があって買い替えたいとは思っていません。

ただし、同じ音量にそろえた比較試験や測定はしていません。「どのPCでも必ず改善する」「数値として性能差を確認した」という意味ではなく、自分が普段聴いて感じた変化です。

前面メーターや操作系には不満がない

前面の液晶メーター、音量ノブ、入出力端子の配置には、普段使っていて特に不満がありません。USB接続そのものの使い勝手についても、気になる点はありません。

日常的に触る部分を無理なく使い続けられているのは、M4の気に入っているところです。後述するWindowsでの不調はありますが、操作系の使い心地とは分けて評価しています。

約3年使って、ハードウェアの故障はない

長く使って一番評価したいのは、ハードウェアの耐久性です。2023年頃の購入から現在まで、自分の個体でハードの故障は経験していません。

音質も今なお十分で、機器としては現役です。これは手元の1台での実績ですが、長く使い続けられたことは購入後の満足感につながっています。

普段の再生環境:自作アンプを挟むのは音の好み

普段は、音楽に限らずWindows全体の音を次の経路で聴いています。

Windows → MOTU M4 → OPA627AU搭載の自作アンプ → BQEYZ Winter2

自作アンプを挟んでいる理由は、M4の出力不足を補うためではありません。OPA627AUを使った自作アンプで聴く音が好みだからです。

今の音の感想には、自作アンプやイヤホンを含む再生環境全体が関わっています。オペアンプ単体の効果を切り分けて測定したわけではなく、この構成で聴いた音が気に入っている、という評価です。

組み合わせているイヤホンについては、BQEYZ Winter2の実機レビューでも紹介しています。

気になった点・注意点

マイク音量の小ささと、ゲイン調整の難しさ

現在のマイクはAT2020です。以前はプリアンプを内蔵したSHURE SM7dBを使い、途中にTriton Audio FetHeadも入れていました。それでも相手から「声が小さい」と言われることがあり、AT2020に替えた後も、ときどき同様の指摘があります。

一方で、ゲインを上げると50%前後から音割れしやすいように感じることがあります。この「50%」は操作量についての体感的な表現で、測定したゲイン値や、M4に共通する音割れのしきい値ではありません。

音量の小ささや音割れが、入力から相手に届くまでのどの段階で起きていたかは切り分けていません。マイク側の設定、接続構成、Windowsや使用アプリの入力設定なども確認が必要で、M4単体のゲイン不足や故障が原因とは断定できません

SM7dBとFetHeadの組み合わせについて、仕様上の補足

SM7dBの内蔵プリアンプは、動作に48Vファントム電源を必要とし、追加ゲインは+18dB/+28dBから選べます。Shure公式取扱説明書

また、Triton Audioの公式説明では、通常のFetHeadはマイク側へファントム電源を通さず、FetHead Phantomは通すという違いがあります。Triton Audio公式の機種別説明

当時使ったFetHeadの詳細な型番や、SM7dBのプリアンプ/バイパス設定は今回確認できていません。仮に通常のFetHeadを挟み、それ以外から電源を供給していなければ、SM7dB内蔵プリアンプの給電条件を満たさない可能性があります。これは仕様から考えられる点で、当時の不調の原因を特定したものではありません。この組み合わせを推奨する意図もありません。

現在使っているXLR接続のAT2020も48Vファントム電源が必要なマイクです。Audio-Technica公式製品情報

MOTU M4をWindowsで使って感じた、ドライバの不満

MOTU M4のレビューとして一番伝えておきたい注意点は、自分のWindows環境では、ドライバ周りを安定していると言い切れなかったことです。

当時、日本向けサイトから入手したドライバでは、M4を認識しないことがありました。そのため、海外のMOTU公式サイトから入手したドライバを使用しています。

海外公式サイトから入手したものでも、時期によっては次のような挙動を経験しました。

  • サンプリングレートが勝手に変わったように見えることがあった
  • 出力や入力の挙動がおかしくなることがあった

音質が気に入っているだけに、使いたいときに入出力の状態を気にする必要があるのは不満です。自分にとっては、ハードの操作性よりも、この点が購入判断に響きます。

ただし、現在の日本向けサイト掲載ドライバの動作状況は未確認です。当時のバージョン番号や再現条件もそろっていないため、日本向けと海外向けでドライバ自体が違うとも、M4全体に共通する不具合とも断定できません。Windowsやアプリの設定を含め、環境に依存する可能性があります。

MOTU公式取扱説明書は、Windowsではドライバをインストールしてから接続する手順を案内しています。これから導入する場合は、MOTU公式のM4セットアップ案内から対応環境や配布情報を確認してください。公式の導入手順があることと、手元で安定動作を確認できたことは別です。今回、最新版の実機検証は行っていません。

こんな人におすすめ

自分の使用経験から、M4を比較候補に入れたいのは次のような人です。

  • XLRマイク入力とPCの音声出力を1台にまとめたい人
  • 音の好みや前面メーター、ノブなどの使い勝手を重視する人
  • 自分のWindows環境との対応や設定も確認したうえで選べる人

こんな人には不向き

  • Windowsでの設定や入出力のトラブル対応に、なるべく時間を使いたくない人
  • この記事だけで、手持ちマイクの音量問題が解決するか判断したい人
  • 自分の環境での安定性を最優先し、購入前に十分な対応情報を確認したい人

特にWindows前提なら、今の自分は他機種も比較してから選びます。他社製品なら必ず安定するという実機比較の結論ではなく、M4での経験を踏まえた自分の購入方針です。

購入を検討する方へ

音質とハードには満足していますが、Windowsでの注意点も含めて判断してほしい機種です。まずは公式案内で仕様・対応環境を確認してください。

MOTU公式のM4セットアップ案内を確認する

一緒に使っているイヤホンの使用感や購入先は、BQEYZ Winter2の実機レビューにまとめています。

よくある質問

Q. MOTU M4のWindowsドライバは不安定ですか?

A. 自分の環境では認識や入出力などの不調を経験しました。ただし、現在の配布版を検証した結果ではなく、すべてのWindows環境で起きると断定するものではありません。

Q. M4だけではマイク音量が足りませんか?

A. 自分は声が小さいと言われることがありましたが、原因は未特定です。特に以前のSM7dBとFetHeadの構成は給電や設定の確認が必要で、M4の性能だけの問題とは判断できません。

Q. 自作アンプは必要ですか?

A. 自分が挟んでいるのは音の好みのためです。出力不足対策として導入したものではなく、M4を使う全員に必要だと考えているわけではありません。

Q. 次も同じM4を買いますか?

A. 機種としては気に入っていますが、次は他社も試したいのが本音です。音質や耐久性には満足している一方、Windowsドライバで困った経験が選び直す理由になります。

まとめ

MOTU M4を約3年使った評価は、音質とハードウェアには満足、Windowsドライバには不満が残るというものです。2023年頃に買った1台は故障なく、2026年現在も普段の音声出力とマイク入力に使っています。

PC直挿しより解像感が上がったと感じ、メーターやノブの使い勝手にも不満はありません。それでも、Windowsで使う前提で今から選ぶなら、他社製品も比較します。長く使って気に入っている部分と、次に選ぶときに変えたい部分の両方がある機種です。

参考

仕様の確認日:2026年9月5日。購入時期・使用感・不調・故障の有無は運営者本人の申告に基づきます。現在の日本向けドライバの動作と、不調の原因は未確認です。